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◇ひねくれおやじのサブカル談議◆

管理人は基本的に映画が好きです。辛口のコメントも含めて、アニメや映画について語ってみました。。。
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05.11.20:45

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05.11.00:32

2001年宇宙の旅を見たことありますか?

f0ede127.jpeg映画ってぇのはやっぱりあれですかぃ?
主人公に感情移入しなくっちゃいけねぇんでやすかい?
ちゃんとストーリーを理解しなくっちゃぁいけねぇんでやすかい?

江戸っ子の問いかけが聞こえて来た!だがね、それもベタベタな江戸弁だから始末が悪い!でもそんな幻聴にはへこたれないよ!だってここは映画批評ページなんだから!

映画にはフォーマットがあってフォーマットがない。基本的などんな内容であってもいい筈である。娯楽大作があって有名セレブ俳優が出て、息も付かせぬ展開があって、観客を楽しませれば良い。失敗作のペナルティがあるとすれば、興行的な失敗であろう。でもそれも一つのパターンに過ぎない。展開が地味でもいい。ストーリーなんかなくったてもいい。芸術的なだけの映画があったっていいのである。つまりは、興行的に成功さえすれば、おkなわけだったりする・・・面もある。

2001年宇宙の旅には、芸術性と哲学性を突き詰めた作品である。この映画にストーリーはない。ストーリーは無くも無いが、それをトレースする事に意味はない。映像美と観念的な演出ばかりの作品だからである。しかも、最初の公開時には興行的には失敗している。そして、その難解っぽい内容に非難が集中した。それこそ当時としては強烈に斬新な映画だった。ちなみにアポロ11号が月面に着陸する以前の話である。ポルノグラフティも真っ青なほど昔のはなしですけどね。

あの筒井康隆や星新一もこの映画には最初批判的であったとされる。つまり、後年、リバイバル上映で段々評価を高めて行ったのがこの映画の特徴である。そしていまではすっかりSF映画最大の名作となった。宇宙が登場する映画でこの映画の影響を受けてない映画は皆無といっていい。この映画の映像はそれほどに画期的で、それ以前の映画の特撮が全てが陳腐な物になってしまったと言っても良い。

この映画のラストシーンは随分観念的な映像の繰り返しで、意味不明なんだけれども解釈は様々に分かれ、多様な意見が聞かれるが、そういうパターンはEVAが制作される遥かむかしからあったんですよ。・・・ってかどちらかと言うとEVAが真似してるんだけどもね。

難解さや芸術性と言うものは映画を作る上でかなりキーポイントにもなりえるのである。要は噛めば噛むほど味が出るって奴で、あとからボディブローの如く効いてきて火が付くのに時間は多少掛かる。でも、この映画はそこまで上り詰めていて、今の現代において、およそ批判的な意見は聞く事がない。公開当時は真逆の状況な訳である。むしろDisるには相当な勇気がいることだろうww

内容は2時間20分の尺で3部構成になっており、第一部と第三部は映像展開のみで、ストーリーと言うものがない。第二部において一応宇宙船が木星に到着するまでの船内でのクルーのやりとりが物語りとして展開するが、最後はコンピューターの反乱と言う面白味のあるSFらしいプロットになっている。

全くこの映画を見た事が無い人がこの映画いきなり見ると驚くかもしれない。冒頭いきなりヒトザルのシーンが出て来る。原始人映画と間違ってるじゃなかと思わせられてしまう。やがてヒトザルの一匹が黒い長方形の物体の影響を受け動物の骨を武器として使う事を覚え、反目する敵ザルに使用する。そして、その武器である骨を空高く投げ上げると、それをカメラが追って行き上空に達した時に場面が宇宙に切り替わり骨が宇宙船に変わる。ここで初めてSF映画である事がわかる演出になっているのである。

この場面の変化は400万年ほどの人類の進歩を視覚的に表現したものであるが、黒い長方形の物体は400万年後の人類にも影響を及ぼすべく存在し続け、やがて月面で人類に発見される。この黒い物体、モノリスは映画の中でかなり重要な存在として描かれ最終場面まで物語構成の重要な橋渡しをするのであるが、またこのモノリスも解釈が様々に分かれている。

まぁ、とにかく、観念的な映画なので多数な解釈が可能で、実際多様な解釈が存在し、そのどれもが恐らく正しい。簡単に言うとこれだけ見た人によってバラバラの印象を与える作品も珍しい。ネタバレになるかも知れんのでこの辺で解説をやめるが最後にトリビアを幾つかご紹介。

メカデザインは最初、手塚治虫に依頼したらしいが多忙を理由に断られた。
宇宙船名のディスカバリー号はそのままスペースシャトルの船名に使われた。
月面でモノリスの前を歩くシーンでヘルメットに手持ちカメラを構えるキューブリックの姿が映り込んでいる。

HALの命名は「IBMのそれぞれ前の文字からとった」(H←I、A←B、L←M/IBMより一歩先行くコンピュータを意味させている)という説が根強くあるが、監督を始め本作の関係者は皆一様に否定している。ちなみにそれを言い出したのは故淀川長治。

本作に登場する地球の姿は実際より青白くなっているが、これは撮影当時、地球の姿を正確に知ることが出来なかったからである。

あらすじ:
月面で不思議な黒石板(モノリス)が発見される。やがて、その謎を解明するために5人の科学者を乗せた宇宙船ディスカバリー号が木星へと向かう。しかし、旅路の果てでコンピュータのHALが少しずつ狂い出し、乗組員たちに反乱を起こす。HALとの凄絶な戦いで4人の仲間を失ったボーマン船長は、かろうじてHALの機能を停止させることに成功する。その矢先、ボーマンの前にモノリスが出現。彼は想像を絶する異次元のトリップへと巻きこまれる。


ほなな~♪

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05.10.00:31

どろろとドロロンえん魔くんは繋がっている!!

f0138055_13243083.jpgいま、水木しげる氏が漫画界の御大としてかなりフューチャーされていますけれど、同氏が書いた「ゲゲゲの鬼太郎」と言う作品は多数の読者を獲得したでけではなく、大御所、ベテランの有名漫画家にも多大なる影響を与えていたのでした。今回はその視点からサブカルを語ってみたいと思う!

いまから数十年前、ゲゲゲの鬼太郎が最初に大ブレイクした件はNHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」でみんなご存知かと思います。でも実はこの影響は一般読者のみならず漫画の神様、手塚治虫が嫉妬心を覚える物でありました。(と言っても手塚治虫が年下な訳ですが・・・)

手塚治虫の嫉妬深さのは結構有名な話ですが、同氏は後年、大友克弘にも対抗意識剥き出しだたったそうです。でも、そういった大人気なさと言うか、誰彼構わず向けられるライバル心こそが制作意欲を奮い立たせ高い作家性に繋がっていた訳ですね。

さてさて、話を戻しまして、ゲゲゲの鬼太郎に触発されて、要は、対抗して手塚治虫は同じ怪奇系漫画を画策し、連載を始めました。それが、かの名作「どろろと百鬼丸」な訳です。これは当然ことながら鬼太郎とは一線を隔す作品となり、虫プロを通じて自らアニメ化もしました。

鬼太郎が面白いか、どろろの方が面白いのかはそれぞれ思う所があるでしょうが、どろろは初期においてはかなり重く暗い物語であり、ゲゲゲ----の最初のタイトル、墓場鬼太郎に対抗したプロットだと思えます。墓場鬼太郎での鬼太郎はゲゲゲ----の時のヒーロー的キャラとは違ってかなり根暗で小心者なキャラ設定です。

そしてそして、どろろ放映されて十数年後、永井豪が鬼太郎のパロディ作品を発表しました。それがドロロンえん魔くんだった・・・と言うわけです。作中には鬼太郎に出てきたキャラの焼き直しと思われるキャラが多数登場していまして、その事は以前のえん魔くんレビューでも述べています。そして、えん魔くんの作品タイトルは明らかに「どろろ」から持って来ていますね。

つまりは、ゲゲゲの鬼太郎と「どろろと百鬼丸」の両方をオマージュとした作品がドロロンえん魔くんだった・・・と言う訳でゴザイマス。

ちなみに現在、えん魔くんがリメイクされ、そのアニメがやってますけど、内容が原作に忠実でギャグの全てが昭和仕様になっています。ですから平成生まれの人が見ても面白く無いかも知れません。大部分が意味不明だと思われますから。。。あれは完全にターゲットが30以上向けなのです。

ほなな~♪

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05.09.13:31

日本でアニメの原点は全てここにあり!デツね。。。

imagesCAKY3T95.jpg日本は何故漫画大国になのか?
日本はなぜアニメ大国になりえたのか?

・・・そんな質問が良く発せられることがあります。そしてそんな疑問に明確に回答などあるのか?と言う疑問が頭を擡げます。

漫画評論家とか文化人類学者などの肩書きを持った連中が良く回答をしているのも見掛けます。それ、日本人の気質にその原点がる、とか、日本は長らく戦争をしなくて平和だったから、とか、日本人は細かい作業が得意だったから・・・とかね。

よくもまぁ偉そうな肩書き付けてて的外れな事が言えるなぁ、と感心する程に笑っちゃいます。背景や土壌としてそういった環境はあったかも知れへんけど、それは欧米でもある土壌だし全く理由として挙げるのはナンセンス。例えば、ディズニーランドって会社なんで出来たの?って質問にアメリカ人の気質に会ってたから・・などと答えたら確実に落第ですね。・・・そんなんウオルトディズニーって人が居たからに決まってジャン!

まぁ、少し脱線しましたけど、結局何故日本で漫画文化が花開いたかって言うと、大まかに言うと二つの偶然があったからなのです。これは断言出来る。

まず最初に言えることは、日本に手塚治虫と言う強力な個性が存在していたこと。逆にに言えば、手塚が居なければ日本で漫画がこれだけ華やかにならなかっただろうし、言わんやアニメは未だアメリカ中心だったでしょうねぇ。手塚が虫プロを作らなければ確実にそうなっていた筈です。そしてこれは世間でも良く言われている事なので何方でもご存知だと思います。

そして、もう一つの理由とは?・・・それはアメコミの自滅と言う理由があります。1960年代は漫画の中心は完全にアメリカでした。所謂アメコミと言う奴ですね。しかしながら、彼はコミックコードと言う自戒的な制度を引いてしまいました。

漫画と言うのは当然ながら表現方法の一つです。しかしながら、そこに制約を設ければ当然内容は詰まらない物になり読者は離れ、文化は滅んでしまいます。アメリカは暴力表現やエロティックな表現を過剰に規制して文化そのものを自ら潰してしまたんですね。例えればシロアリを退治する為にに家そのもの燃やしてしまう様な愚行を行ってしまった訳です。まさしく漫画版のレッドパージでした。。。つまり、そこの日本漫画の付け入る隙が出来てしまった・・・と言う訳です。

文化と言うのは一方的に消費するだけでは必ず滅んでしまいます。そして、漫画やアニメと言うのは日本が誇るべき文化です。ですから、やはり楽しむだけでは日本でもやがてアメリカの様な悲劇を生みかねません。アメリカでの事件は国民の表現弾圧に対する無関心から起こった人災だったのです。

そして、いま、日本でも同じ様な愚行が繰り返されようとしています。それは一部の悪徳政治家が明らかに漫画文化抹殺を意図して政治的に弾圧を加えて来ているのです。そこに民意はありません。漫画を敵視する独善のみが存在するのです。国民が政治に無関心であればあるほど奴らは増徴します。

こういう悪徳政治家の代表は老害石原がその筆頭に挙げられますが、この老害は先日まんが弾圧条例を青少年健全育成と言う隠れ蓑を使って強行採決しました。しかし奴の脳内では明らかに活字離れは漫画のせいだと昔から漫画を敵視しています。漫画が衰退すれば国民が小説を読むようになると、低脳丸出しの思考回路で行動しているのです。そしてやがては民主政治の否定と翼賛右翼政権の復活を画策しています。キチガイではあるのですが、それが知事なんぞやっているから結構たちが悪い。

でも、国民がちゃんと政治に感心を持って、悪徳政治家の行動を監視すれば奴らの動きは阻止出来ます。いままでは漫画を消費して楽しむだけだったかもしれませんが、今後はその文化を守る視線を持って接する必要が出て来ました。

特に若い方々、ネット世代は積極的動く必要があるんです。年配の人間は老害に毒されている人も多いですから!・・・・・・・・・現実をもっと直視しましょう!

政治には無関心で居られるかもしれませんが無関係ではいられないのです。

さもなければ、あした見るアニメも無くなってしまいますよ!

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