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◇ひねくれおやじのサブカル談議◆

管理人は基本的に映画が好きです。辛口のコメントも含めて、アニメや映画について語ってみました。。。
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04.19.02:12

往年の名作は「ローマの休日」ってことになるのか!?

a0021829_211686.jpgヘップバーンの魅力全開のこの映画ですが、巨匠のウイリアムワイラーだからこそ、これだけの作品に仕上がった上に名作として後世に残ったのでしょう。そして、この時全くの無名だったヘップバーンを大抜擢したのも大英断だったと思う。

当時のハリウッド映画は、やはりマリリンモンローを始めとするグラマラスな女優が主流を占め、全く無名でスレンダーなヘプバーンは言わば真逆の存在。実際、この映画においても最初のキャスティングは先日逝去したエリザベス・テイラーだったわけで、例外ではなかった。

そんな中でヘプバーンに白羽の矢が当たったのも、監督の交代やウイリアムワイラーのセンスなど、様々な偶然が重なった賜物であろう。

50年代全米ではレッドパージ(赤狩り)の嵐で、あのチャップリンさえもその迫害から逃れられなかった状態だったんだけれども、そんな理由から製作サイドでは国内の監視を逃れて外国での撮影を好む傾向があって、それは制作費を抑えると言ういい面もあった。そこで、イタリアの観光業界と手を組んでこの映画が製作されたのがこの映画。

当然この映画にはローマの観光名所がかなり登場する。はっきり言ってローマのお神輿番組じゃないかしらんと思う位に観光映画の側面がある。そして、ヘプバーンをフーチャーしたアイドル映画の様でもある。グレゴリーペックとかすっかり霞んじゃってますよね。こん時すでに大スターなのにねw・・・しかも中身は男女の出会いと別れって言う月並みなテーマでしかない。しかしながら、そんな、ともすれば3流にもなりかねないエレメントをどうやって超一流の映画に押し上げたのかと言うと、そこはやはり、監督の演出センスであり、脚本の妙技なのでしょうな。。。

・・・ってなわけで、この映画が齎した副次的な社会現象も相当なもので、ヘプバーンは新人ながらいきなりのアカデミー主演女優賞を取ってその後の活躍はご存知の通り。ローマ観光は当然ながら相当程度に増え、劇中、ヘプバーン演じるアン王女が身に付けるジバンシィは世界的ブランドになった。ベスパが日本で流行ったきっかけも実はこの映画だったりもします。

撮影時のローマは実はテロの嵐が吹き荒れていて、殺伐とした雰囲気だったらしいけれども、とにかく劇中のローマは麗しき観光名所であいかありませんね。

こう考えて見ると、全てはマイナス要素しか無い中でよくぞまぁこれだけの名作を作ったものだなぁと感心します。しかもかなりの低予算で!(しかも数日間の出来事って言う設定ですよね)

この映画を作ったウイリアムワイラーは、言わずもがなのマルチな才能の持ち主でこの後「ベン・ハー」って言う大スペクタクル映画も大ヒットさせてますね。しかもこっちはかなりの大型制作費を注ぎ込んでますのん♪

ローマの休日って、もしかしたら観光映画でアイドル映画かも知れないけど、一流の恋愛映画で、世界的名作であることは歴史が証明しちゃってますよね。

とにかく、ラストで凛とした態度でフレームアウトして行くアン王女の姿は目にこびり付いて離れません。
お暇な方はもう一度この映画を見て見たら?

あらすじ:
ヨーロッパ最古の王室の王位継承者であるアン王女は、欧州各国を親善旅行で訪れていた。ローマでも公務を無難にこなしていくアン。だが実は、彼女はこれまでのハードスケジュールで疲れやストレスが溜まっていた。主治医に鎮静剤を投与されるものの、気の高ぶりからか逆に目が冴えてしまった彼女は、こっそり夜のローマの街へ繰り出すことに。やがて、薬が効いてくるとベンチで寝入ってしまうアン。そこへ偶然通りかかったアメリカ人の新聞記者ジョーは、彼女を一国の王女であることも知らずに自分のアパートで休ませるのだが…。

ほなな~♪

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