05.03.10:56
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05.04.10:05
そして、彼ら程のビッグネームになると、自分の企画で作品が作れるようになります。そんで、今回ご紹介する作品は「少女革命ウテナ」。そしてこの作品を作ったのがピーパパスと言う集団でそこを率いていたの幾原邦彦と言うビックネームな訳です。 幾原邦彦はセーラームーンの演出で頭角をあらわし、Rでは劇場版を手掛け一気に知名度を上げました。そして、その彼が独自の世界観で作り上げた怪作がこのウテナなのです。カルトムービーと言ってもいいでしょう。内容は至って前衛的なんですが、これもやっぱり好き嫌いが分かれる作品でしょうねぇ。 多分このアニメをジャンル分けすることは相当に困難です。基本的には学園物であり、画風は少女漫画であるのけれども、SFのようでもあり、ファンタジーの要素もある。ちょっとアバンギャルド過ぎて、似た作品も思い付かない。それ程に独自でありカルトな作品です。それと同時に、こういう作品でストーリーや設定を説明してもあまり意味がないような気もします。 作品の中に登場するギミックの数々を挙げると、まず、男装の麗人、書き割りの様な背景、影絵の少女達による不可思議な劇中劇など宝塚と前衛舞台劇を折衷したような徹底した幾原本人の趣味が反映されています。ちなみに、幾原自身、アニメ監督には珍しいビジュアル系の方で、金髪イケメンです。(興味ある方はぐぐって画像検索参照してみれば・・・) この作品は最初の企画意図はコアなファンだけを狙ったOVAにするつもりだったそうですので、そういう自由な発想が生かせたのだろうけど、良くスポンサーが付いて、TVアニメに出来たものだぁとある意味感心します。でも考えるに当時はEVAやナデシコなど、前年までTV東京系のオリジナルアニメが立て続けにヒットしていた時期でもあり、その後低迷期に当たって、その枠に一石を投じる機運もあり、スポンサーのサイフの紐も緩かったのかも知れませんね。実際、この作品は劇場公開されるほど当たってはいるんでね。 この作品の雰囲気を見てない人に文章だけで旨く伝えるのは非常に難しいのけれども、嵌る方は非常に嵌れる作品です。アンサイクロペディア的に言えば、中二病患者を増殖させる目的で作られた怪電波。中二病に共振しやすい人物を探り出すためにテレビ東京が企てて送信したのだそうです。w アニメにも作家性は出るんですけれども、これほど強烈に(OVAではなくTVアニメで!)作家性が出せた例は他にないんじゃないでしょうか? 悪く言えば好き勝手に作っているわけですが・・・w まずは、だまされたと思ってとりあえず見ることをおすすめします。その後で「だまされた~!」と思うか、「はめられた~!」と思うかは……あなた次第です!ww あらすじ: 幼い頃に助けてくれた王子様に憧れ、王子様になりたいと願うようになった少女・天上ウテナは、入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシーと出会う。エンゲージした者に「永遠」に至る「世界を革命する力」を与えるという「薔薇の花嫁」をかけて戦い続ける生徒会役員(デュエリスト)たちは、ウテナがかつて王子様から貰った指輪と同じ「薔薇の刻印」と呼ばれる指輪を持っていた。ウテナもまたこの決闘ゲームに巻き込まれ、その背後にある「世界の果て」へと迫っていく…。 1〜13話が生徒会編、14〜23話が黒薔薇編、24〜33話が鳳暁生編、34〜39話が黙示録編。 PR
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