05.03.20:53
|
04.25.23:07
というわけで、首が回ったり、血しぶきが飛び交うようないわゆるホラーな展開を期待をしてもあまり意味がありません。まぁ、それに近いシーンは便宜上入れてはあるんですけどね。w この映画で一番注目すべき所はやはり異端の神父として登場するアンソニーホプキンスの名演というか怪演です。異端の神父。いわゆる正義側を演じてる訳ですが、ホプキンス自身はどちらかと言うと悪役が多い俳優さんですよね。特にハンニバルの印象が強いです。それが神父をを演じるわけですから、もちろんそんじょそこれに居る様な人物である筈がありません。 この映画は娯楽映画の体裁を採っているものの、極めてシリアス。バチカンで実際に行われているという、エクソシスト養成講座を取材したジャーナリストの手記をベースに作られています。ですから当然ホプキンス演じるルーカス神父も実在の人物。 ルーカスはバチカンには姿を見せず、場末の荒果てた廃墟の様な教会に居を構え、求めに応じ医療や悪魔祓いを行っている。そう、彼は医師でもあるのです。主人公のマイケルとも信仰について議論はするが、信仰心を持つ様に説得したりはしない。そして自身も何を信じていいのか時々わからなくなり葛藤する。けど、何を信じていいのかわからなくなっても、彼は悪魔ばらいをやり通す。 そんなルーカスが、最後には自身が悪魔に取り付かれて人格が豹変します。そしてその時のホプキンスの演技はやはりハンニバル並に迫力満点で狂気を感じるほどの熱演が展開。異常と正常をいきつもどりつ・・・どころか同時進行で表現する迫力に身悶え。とても73歳とは思えないエネルギッシュな怪演が堪能出来ます。 主人公のコヴァックは徹底した唯物論者で、悪魔祓いに対してはどこまでも懐疑的で、物理的な心霊現象を目の前のしてもまだ疑り続けます。ですが、最後、実の父親の死と悪魔との繋がりを見てしまい、ルーカス神父が悪魔が目の前で悪魔に変わるのを見るに至って、ついには確信ある信仰心に目覚め悪魔を追い払うことに成功します。 そこまでの駆け引きとホプキンス演じるルーカス神父の遣り取りがある後半30分はこの映画の山場でもあり、一番キモになる部分だと思いますね。そこでのホプキンスの存在感は半端ではありませんよ。 もうすぐ公開も終わりますので、ご興味がある方はブルーレイ発売までしばし待たれよ!・・・と言ったところでしょうか? この映画におけるライトはLから始まる光の意味のライトではなくRから始まる信仰の意味を表すライトだそうです。 あらすじ: アメリカ人神学生マイケル(コリン・オドナヒュー)は、恩師の勧めでバチカンのエクソシスト養成講座を受け始める。やがて彼は、異端だが一流のエクソシストと称されるルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)の悪魔ばらいを手伝うことに。ある少女の儀式に立ち会うも悪魔の存在を疑うマイケルだったが、そんな思いを完全に打ち砕くような出来事の数々に遭遇する。 ほなな~♪ PR
|
|
|