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西尾維新の作風は様々な言葉遊びや掛け言葉を駆使した台詞回しに特徴があり、アニメでもその特徴を如何無く利用していて、製作集団シャフトの本領発揮と言ったところだろう。セリフ回しはこの作品のアニメ演出を語る上で、無視できない。 アニメのヒットによって化物語って名称だけが一人歩きした感はあるが、これはシリーズ作品の一部に過ぎず、傷物語とか、偽物語とか一連の作品群があり、どれもそこそこのセールスを記録しおり、刀語は別途アニメにもなっている。 おおすじは主人公の阿良々木暦と彼と出会った怪異と関わりを持つ少女たちが不思議な事件を解決していくストーリーで、一人のヒロインごとに一つのプロットを構成している。そして、各話を彩るヒロイン達の名前も、ふざけているのか真剣なのか、作者の意地というか拘りがあり、逆に覚え難い感じがあるノシ。 主人公の阿良々木暦と5人のヒロインが織りなす会話劇は、とてもユーモアに溢れ、ウィットに富んでいて素晴らしいが、その会話の至る所に物語の伏線が張られているのだから面白い構成だ。さらに、「間」の使い方が独特の世界観をかもし出している。 会話劇が主であるため、台詞量が膨大になり、キャラクターの心理描写を一瞬のテロップ、間だけで表現せざろ負えないのだろうが、そのタイミングたるや絶妙。一瞬も目が離せない。遊び心にも溢れ、私達の想像力を掻き立ててくれる。この膨大な会話をあえて織り込む手法は最近では「ソーシャルネットワーク」でデヴィトフィンチャーが積極的に多用して話題になったが、そういう意味ではハリウッドに先駆けた先見性があるのかもしれない。 そして、独特の世界観を引き立たせるためにか一話に出てくる登場人物が少なく、通行人すらでてこないという徹底した手抜き、もとい・・・演出や、静止画や文字を多用した部分もこの作品特有の空気を作り出すことに成功していると言える。 個人的に一番こころに残るシーンはやっぱり、第13話のラストかなぁ・・・。 暦とひたぎが二人仰向けに寝転んで、夜空を見上げて会話する例のシーンでゲス。 あらすじ: 高校3年生の少年・阿良々木暦は、文化祭の準備をしていた5月のある日、ひょんな事から2年間ろくに会話すらしたことがない病弱なクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ってしまう。なんと彼女には、およそ体重と呼べるものが殆ど無かったのである。暦は秘密を知った日の放課後、ひたぎから秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けるが、それにもめげず彼女の秘密に対する協力を申し出る。彼女によると、2年前に1匹の不思議な蟹に出会い、重さを根こそぎ持っていかれたのだと言う。 ほなな~♪ PR
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