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◇ひねくれおやじのサブカル談議◆

管理人は基本的に映画が好きです。辛口のコメントも含めて、アニメや映画について語ってみました。。。
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03.24.22:09

「生き物の記録」について語って見る。

3654097.jpg唐突に古い映画を取り上げて見る。まぁ、理由はそんなにないけれども、原発事故で大騒ぎになってるご時勢だから、反核がテーマのこの映画がタイムリーだと思った・・・ということにしておこうか。

さて、これは巨匠黒澤明の作品ではあるんですが、結構異色な作品になるとは思う。題名だけからすると何かアフリカの動物の生態を描いたみたいですけど、皮肉を込めてこんなタイトルにしたんかな。。。。作中では三船敏郎が核の恐怖におびえる老人を演じています。「生き物」とはこの老人を観察眼的に表現しているようですね。

さて、これは当時としてはかなり大胆かつ実験的だったと思え、興行的には決して成功はしていないんですが、これを見て触発されて映画監督を目指した人沢山ますね。大沢渚さんなんかもその一人だそうです。

当時の黒澤作品は娯楽対策やアクションのイメージも強かったようですから、かなり奇異に映ったことでしょう。

この映画黒澤作品としては、完全に無名です。全く知らない人も多いんじゃないかな。
されど巨匠の作品はやっぱり傑作なってしまう。そして、三船敏郎の老けメイクと迫真の演技。ちなみに当時35歳。スゴイです。

黒澤映画ってのは反戦、反核のテーマが多いのだけれども、そのメッセージ性はこの映画が一番強く出てますね。

娯楽作品や人間模様の機微を期待してこの映画を見るのはやめた方が良いよ。これはかなりの鬱映画で、全くすっきり終わってくれません。かなりダークで救いようの無いラストで締めくくられています。

同じく老人が主人公の映画で「生きる」と言う感動系の大品がありますが、同じ黒澤作品でもこれらの映画は物凄く対極に位置する作品です。この作品「生き物の記録」はいわゆる感動大作ではないんです。

多分、日本映画で一番最初の鬱映画と言ってもいいかもしれんのねん。とにかく切ないラストです。

あらすじ:
町工場を経営する老人、中島喜一は、原水爆とその放射能に対して強い恐怖を抱くようになった。財産をすべて処分し、一族を連れて安全なブラジルへ移住しようと奔走するが、家族は彼の突拍子もない言動について行けず、裁判所に訴え出る。周囲の理解を得られない喜一は次第に追い詰められ・・・。

ほなな~♪

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03.23.15:08

カラフルは原恵一の代表作となりえたのか!?

T0008372p.jpgむかしむかしあるテレビ局で「エスパー魔美」と言う藤子不二夫原作のアニメが放送されたそうな。そして、その製作にはほとんど京都アニメーションが手掛けていたそうな。
ちなみにグロス請けはシンエイ動画じゃった。

そして、エスパー魔美はちょっとHだったり、そのシナリオの完成度の高さから当時一定のファン層を掻き集め、映画化が決まり劇場公開されるに決まったそうな。

そんでじゃな、その監督に抜擢されたのが、チーフディレクターじゃった原恵一じゃ。それで知名度を上げた彼は、ドラえもん→エスパー魔美→21エモンと藤子作品を次々と手掛け、その後、「クレヨンしんちゃん」で才能を開花させて行くのじゃった。
もちろんブレイクのきっかけは「大人帝国編」じゃったとな。。

・・・・・さてさて、ここで何故、原恵一氏を取り上げたかと言うと、

例えば、押井守や大友克弘が動の演出家とするならば、彼は静。陽であれば陰。・・・と言ってもいい程、対照的な演出法を取る監督さんだからです。だから、彼が手掛ける作品はクレシン以外は一見地味かもしれません。

たとえアニメでも日常生活を淡々と描く事に力量を発揮する彼の演出はともすれば、実写でもいいじゃないかと突っ込まれ勝ちですが、原自身はアニメだからこそ丹念で静かな描写に拘りたい、と考えているようです。はっきり言って思考回路は小津安二郎なのかしらん。少なくとも黒澤ではなさそう。。。

このカラフルと言う作品は一度、10年ほど前(多分。。。)に一度、実写で映画になっているのだけれども、アニメになるのは今回初めて。でも、・・・ってか作品的には原恵一向きだよなぁ。

ちなみに製作のきっかけはサンライズからのオファーで原監督もサンライズとのコラボは初めて。
原作そのものがやっぱり日常の中の非日常というか、家族の崩壊や再生を淡々と描いて行くようなところがあって、それを緻密な画才とホームドラマ的な演出で描ききっています。

とは言っても起承転結はしっかりしていて最後には意外な結末、どんでん返しみたいなものも用意されているので、好き嫌いは別れるかも知れないけれども、僕のオヌヌメたいとるではありますよ。

あと、彼はハヤオと同じで最近の人気声優とかはチャラチャラしていて大嫌いだそうで、声を当てているのはテレビとかでお馴染みの俳優さんやアイドルの方々です。これは客寄せの為の演出では無く、原氏の好みの部分が多いようですね。あとは脚本はガチ監督の森田芳光だったりもします。

単調な部分が多いのでもしかしたら退屈するかも知らへんけど、暇な方はちょっと見て見たら・・・・
世間的な評判はかなり高い方らしいですヨン♪

鬱気味の人には良いと思う・・・・

あらすじ:
突然現れて当選を告げる天使の計らいで、死んだはずの“ぼく”の魂は、自殺してしまった少年・真の体に“ホームステイ”をすることに。現世に戻る再挑戦のため、真としての生活を始めた“ぼく”は、やがて真が自ら死を選んだ理由を知る。そんな中、“ぼく”は現世に戻る再挑戦をすることの本当の意味を考え始めるが……。

ほなな~♪

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03.22.02:49

A  KITE はニキータの萌えアニメでバイオレンスな件。。。

B000B84M6Y_09__SCLZZZZZZZ_.jpg皆さんリュックベッソンのニキータってフランス映画知ってますか?
アサシンってタイトルでハリウッドリメイクもされてますね。

女死刑囚がその抜群の運動能力を買われ、政府の非合法組織にスカウトされ暗殺者として生きていく・・・とまぁざっくりと言うとそんな映画なんですけど、このカイトと言うアニメ、その映画がモチーフになってます。

でもこの映画で暗殺者になるのは普通の女子高生と言う設定。

実は、わたくし、ガレーGはアニメーターの梅津泰臣氏は大リスペクトでございまして、マッドハウスの頃の作品から大体彼がかかわった作品は全て見ております。タツノコの復古作品を手掛けることが多いんで、ついついタツノコプロ所属かなって思うんですけど、あれはフリーで関わっているとの事でし。

まぁ、本人はタツノコに憧れてアニメーターなった訳だし、本人もガッチャマンとかを手掛けたいって宣言してたらしいからそれはそれで本人は大満足なのかしらん。

この作品はアダルトの2タイトルと一般向けの1タイトルが手掛けられているのだけれども、世界的評価が高いのは先行2作のアダルト向けタイトル。そしてけっこう動くしけっこうお金掛けてまぁす!

やっぱりそれは梅津泰臣と言うビッグネームがなせるワザなのでしょうね。
ほいでほいで、ね、このアニメ、

けっこうハリウッドの有名監督にモチーフをパクられてます。

トリプルX』のプロモーションで来日したロブ・コーエン監督が、影響を受けたものは何かという記者質問に「『A KITE』が素晴らしかった」と答えたことがあるし、

あのウォシャオスキー兄弟もマトリックスの中でアイデアを利用したと明言(どっかは知らん!すまん!)しているし、一番熱狂的なファンはクェンティンタランティーノだったりもするんですね。

彼は自ら監督したキルビルの中で女子高生の暗殺者を登場させていますが、これなんか設定そのまま。そしてそして、イメージが似てるからって栗山千明に直接オファーまでしているんだじょ。
これは何かのインタビューで栗山千明さんご本人が言うておりました。。。

・・・ということで、日本よりも欧米での評価が高いこの作品。
カナダではもうご禁制の作品で持ってたら捕まっちゃいますけど、そんな作品だから、スペインやイタリア、日本では自由に見られるところにも作品の価値を感じるんです。

カイトって日本語では凧の意味ですけど、作中の主人公サワの歩む人生はハードでプラトニックで足場がはっきりしない凧の様に空しくて儚くてそして、美しいのです。

何?この強引なまとめ方・・・・。

あらすじ:
女子高生と殺人請負人、2つの顔を持つ美少女・砂羽。表と裏の世界を巧みに使い分ける大人達の淫靡な呪縛から逃れられず、泥沼の世界に生きる砂羽が唯一心を許せる存在は、同じ世界に生きる謎の少年・音不利のみであった。二人はお互いに同じ性を感じながら、惹かれ合う。ある時、砂羽は組織と決別しようとする音不利の始末を命じられ、音不利に銃口を突き付けるが…。儚いと知りながらも愛情を育むか、それとも殺し屋の掟を優先するか。やがて物語は、冷酷なクライマックスを迎える。そして、砂羽の行方は…。

ほなな~♪

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