05.03.09:52
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05.28.21:49
この映画を見てまず思ったことは、日本人が純粋に面白いと思える映画かどうかは聊か疑問でしたね。つまり、キリスト教文化の前提があっての世界設定だから、それにうとかったり馴染みが薄い人は世界観自体が楽しめないかもしれない。 映画は世紀末物でまぁ、北斗の拳やマッドマックスみたいな地球が舞台なんだけれど、冒頭から謎めいた演出になっていて、ギミックやストーリー上の複線が張りまくってあるんですよ。恐らく制作スタッフサイドの意図としては、それで物語に奥行きを持たせ、映画を壮大に見せ掛けようとしたんだろうけど、とっくに使い古された様式ばかりなので正直言って、・・・陳腐な印象しか受けなかったね。 イーライって言うのはこの映画の主人公で、動機も謎のまま彼は30年間もアメリカ西部を歩き回っている。目的地も不明で、ただ西へ向かうことだけが彼のモチーベション。そんな冒頭の中から物語りは激しく展開して行くわけです。そんな彼を指してウォーカーって題名だよね。 さてさて、複線を張りまくってのストーリー進行ですから、ラストにはその種証しと言うか、それなりのギミックが隠されているんですが正直、途中で判っちゃいます。でもあれは意図的にそうしているようでもあるんですけどね。キーポイントはイーライの本とjは何なのか?そして最終目的地は何処なのか?の二つなんだけど、映画的に重要なのは後者。前者はこのレビュー見ただけでも判ってるでしょ。あえて書きませんけどww この映画の特徴として挙げることがあるとすれば、やっぱり全体的な色調でしょうかね。ヒューズ兄弟がこの映画で試みたのは、色彩で物語を語ることなのではないかと思われて来ますね。この色調を際だたせるため、画面の構成要素は少なく、構図は単純化されています。 基本的な構図は、広大な荒地をひとりで歩き続ける男。世界は壊れたままにどこまでも広く、人間はあまりに小さい。この構図は、本作の主人公が神話的存在であることを明らかにして、構図の単純化は、この物語の象徴性を強調するためでもあると言えますね。これはブレードランナーやマッドマックスに似ている様でもあり、全く違うアプローチでもあるのが判ります。 本作の全米公開後、名作アニメ「AKIRA」の実写版リメイクの監督に抜擢されたヒューズ兄弟ですが、どんな表現へ向かうのか、若干不安です。え? あらすじ: 世界で一冊だけ残る本を運び、30年間旅をしている男イーライ(デンゼル・ワシントン)。本に触れる者をためらわずに誰でも殺すイーライだが、彼は旅の目的地を知らず、「西へ向かう」という手掛かりだけを頼りに歩き続けている。そんな中、彼の前に、本を探し続ける独裁者カーネギー(ゲイリー・オールドマン)が現れ……。 ほなな~♪ PR
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