04.24.22:15
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05.22.20:20
ナタリーポートってあれですねぇ。最近どの映画に出ても体当たりの演技って言われますねぇ。清純派じゃない作品は全部体当たりの作品になるんでしょうか?ナタリーポートマンって言えば、日本で言えば丁度広末の様な感じなんでしょうけど、体当たりって言う言い方は彼女の女優としての才能を馬鹿にしていると言うか、過小評価し過ぎなのではないかしらん。ちょっと失礼な気がするネェ。。。何せこの映画でアカデミー賞主演女優賞を取ってるんですから・・
さてさて、このブラックスワンと言う映画。最初の印象はバレエを巡る青春群像劇の様にも思えてしまうんですが、内容は全くのサイコホラーです。スリラーと言った方がいいのかな。。。しかもこういった映画は当然ながら心理描写がメインとなりますから、役者さんにもそれなり演技力が要求され、心理的負担も大きいことでしょう。そういった意味では体当たりと言うべきかもしれませんが、宣伝コピーはそういう意味で使っているようには思えんね。 この映画、ナタリーポートマン主演の映画としては最大のヒット作になる模様で、配収でもパイレーツオブカリビアンに次いで2位の座をキープしています。公開時期がずれていれば間違いなく1位だっただろう。 映画のあらましはねぇ、主人公のニナが大役のバレリーナに抜擢され、内気だったが故にプレッシャーの押され精神のバランスを崩して行く過程をスリラータッチで描いて行くわけですが、個人的には、この主人公のニナがどうしても「プリンセスチュチュ」のルゥルゥに思えて仕方が無かった。と言うかイメージが丸被り。黒鳥がキーワードになるところとか、やっぱりあのアニメを思い出さずには居られない感じでした。 清純派のイメージが強いナタリーポートマンだけれども、そのイメージを壊す系の作品はこれが最初ではないよね。前にストリッパーの役なんかもやっていたし、前作だってH大好きキャリアウーマン女医だったもんね。本人として、一定のイメージに縛られるのは嫌いだと思うよきっと。 そしてこの映画、ナタリーポートマンだけでなく、ウィノナライダーが出てるんですけども、かってのアイドル女優も、ナタリーの美しさの前ではやはり色あせるのかなぁ。。実は鑑賞中は全く気付きませんでした。ウィノナライダーも問題ばっかり起こしてたけど消えずにちゃんと仕事していて何よりでございます。ホントに。 結構色んなプライズを総なめにした感がある本作品だけど、あまりそういう前知識を入れずに、頭を空っぽにして見た方がこの映画のギミックや仕掛けを楽しむ事が出来るとは思うね。 子役からやってる芸能人ってのはやっぱりあれかね、小さい頃からバレエはやっているのかね。英才教育かなんかで・・・。劇中のポートマンのバレエの腕前はかなりのモンだったよ。 そこいらへんはそういう人種にとってはデフォなんだろうな。 いずれにせよ、映画としてクオリティは結構高い映画だと思いました。まる。 あらすじ: ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないものの、狡猾(こうかつ)で官能的な黒鳥を演じることに不安があり……。 ほなな~♪ PR
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05.19.20:54
トータルリコールって映画覚えている人いる?シュワちゃん主演のSF映画で、もう、20年以上前の映画だったと思うけど、火星が舞台のSF映画でございました。制作費もセットもハンパない映画でしたけど、この映画のヒットは一つのラストエンドの有り方、ドンデン返しのパターンを作り上げてしまいました。
スパイ映画などで使われ勝ちなこのシナリオ。つまりは、ある日突然、組織から襲われて、逃げながら真相を探ると、自分自身が組織の一員で、ミッション遂行の中心人物であった。。。みたいなラスト。そして、記憶が無くなっていた自分が傍と全てを思い出し、驚愕し、それから物語が大きく展開する・・・みたいな。このプロット。実に多くの映画で使われています。 最近で言えば、ツーリストとこのUNKNOWN。善良で普通人である主人公が実はスゴ腕の犯罪者。あるいはスパイ、殺し屋の類。しかも映画の前半では自覚症状無しな訳です。そしてその状況に説得力を持たせる為に、記憶が一部無くなっていないといけない訳ですが、トータルリコールでは主人公が自発的に記憶をいじっている設定でした。それで、表題のUNKNOWNでは主人公が乗っていたタクシーが事故って車ごと川に突っ込んで、その拍子で記憶喪失になる荒っぽい設定。 途中、主人公は組織に追われている時にとても高度なドラテクを見せますが、普通の植物学者の筈が何でこんなに運転が旨いの?・・・とか心の中で突っ込んでいましたが、最後までちゃんと見れば、なーる、と思える訳であります。 でもでも、カーチェイス、爆破、陰謀、ハッキング、暗殺、ドンデン返し、さりげないラブ・・・ーつ一つの要素を個別に見るととてもベタかもしれないけどこれら全てサスペンスアクションには必要不可欠なツボ。これらを縦糸と横糸で旨く紡いでると思うんでまずは及第点とは思うんですよ。 ヒロインのダイアン・クルーガーも正直自分は今作で初めて知った女優さんなのですがとても34歳には見えない若さ溢れる魅力的なヒロイン役を熱演。それと脇役でもっとも印象的だったのは秘密警察役のブルーノ・ガンツ。役について詳しく述べるとネタバレになってしまうから避けるんだけども、もう少し明確な活躍の場を与えて欲しかったな~と思えてしまうほど少ない出演時間にも関わらず良い雰囲気を醸し出していたヨン♪ 残念な点は悪役キャラの薄い描き方かな。もうちょっと丁寧に描いてほしかった。いかにもステレオタイプの殺し屋、かませ犬っていう安い感じに見えて仕方なかった。 そして、あと旧東ドイツの探偵が激シブでした。とりあえず色々書いては見たけど、まぁね、あんまり深く考えると、いろいろと突っ込みどころが出てきそうなんで、考えるのは止めときます。 あらすじ: ベルリンで交通事故に遭ったマーティン・ハリス(リーアム・ニーソン)が意識を取り戻すと、妻が自分のことを忘れ、見知らぬ男(エイダン・クイン)が自分に成り済ましていた。異国の地で身元を証明する手だてがない中、彼は訳も分からぬまま何者かに命を狙われる羽目に。タクシー運転手ジーナ(ダイアン・クルーガー)の協力を得て、マーティンは真相究明に乗り出すが……。 ほなな~♪ |
05.16.14:48
この映画はDVDを借りて来て見たんだけど、最初見た時は色んなテーマが凝縮した映画だなぁと思ったね。そして、それを旨く纏めてスタイリッシュのアレンジしたって言うのが最初の印象。SFにした方がこういうテーマは扱いやすいのかもしれんよね。
配役は、ユマサーマン、ジュードロウ、イーサンホーク。いまではベテランの域に達している俳優さん達ですが、この映画ではフレッシュな役回りを演じています。 この映画の縦軸に流れるテーマはずばり「差別問題」。それも近未来において必ず社会問題化するであろう遺伝子による社会的差別を描いています。そしてこの映画全編を通して流れて来る低い感じの静かなトーン。これは旨く映画全体の雰囲気を決定付けているしね。 そして横軸に流れるテーマは、人間の成し得る限界は、生まれ持った遺伝子だけに左右されるのではなく「意志」により人生の道が開かれ、また「優秀な遺伝子」を持った人間であっても「運命」により人生が左右されるってこと。ちょっと長くなっちゃったけど、つまり人間の醜い部分と前向きな部分を縦横で扱っている訳だよ。 宇宙飛行士を夢見る主人公の青年ビンセントは、劣勢の遺伝子の為に希望のない生活を送っている時に、とある業者を通じて身障者となった優秀な遺伝子を持つ元エリート、ジェロームに成りすますチャンスを得ます。そして遺伝子を偽装して見事にエリートになってしまうんだが、そこに上司の殺人事件が絡んで来て途中からサスペンス仕立て物語は進んで行きます。 チャンスを得る為に危ない橋を渡るものの、遺伝子で量られた能力を努力で克服する姿に、近しい人間は心を動かされるのでしょう。冷たいと思っていた世界、逃げ出す事だけを考えていた世界も「捨てたもんじゃない」と気づき、主人公はまた同じ場所に還りたいと思うようになる…。 設定はもちろんSF、登場人物達の端正な顔立ちもSFにピッタリで、大声で泣いたり叫んだり笑ったりもしない、固い廊下に靴音だけが響くような静かな展開です。なのに、観終わった後に目頭がジワッと熱くなります。それは、話の根底に流れているヒューマンドラマのせいでしょう。派手さはないけど、その分じっくりと観られる作品だと思います。 エリートにも不適格者にも苦悩はあって、この作品はそのどちらも描いている。元エリートのジェロームの思いは、不適格者ビンセントに託された。遺伝子に何もかも決められる、冷たい世界の映画だという印象を受けるが、だからこそ登場人物たちの見せる「人間味」が際立っているんじゃないだろうか? 宇宙に飛び立つのは一人でも、託された思いは一つじゃない。 是非、観て頂きたい映画です。 あらすじ: 出生前の遺伝子操作により、生まれながらに優れた知能と体力と外見を持った「適正者」と、「欠陥」のある遺伝子を持ちうる自然出産により産まれた「不適正者」との間で厳格な社会的差別がある近未来。 「不適正者」として産まれた主人公ヴィンセントは、子供の頃から「適正者」のみに資格が与えられている宇宙飛行士になる事を夢見ていた。ヴィンセントはDNAブローカーの仲介で、事故により足の自由を失った元水泳金メダル候補の「適正者」ジェローム・モローの生体ID(血液や指紋など)を買い取り、生体偽装によりジェロームになりすまし、宇宙局「ガタカ」の局員となる。努力の結果ついにヴィンセントは念願のタイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれるが、出発間近に上司が何者かに殺された事件現場で「不適正者」ヴィンセントのまつ毛が発見された事から正体発覚の危機が訪れる。ヴィンセントの素性に疑いを抱く「適正者」の女性局員アイリーンと、今やエリート捜査官になった「適正者」の弟アントンの登場でヴィンセントの運命は・・・、そしてジェロームは・・・。 ほなな~♪ |