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◇ひねくれおやじのサブカル談議◆

管理人は基本的に映画が好きです。辛口のコメントも含めて、アニメや映画について語ってみました。。。
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05.29.11:29

テリーギリアムだって失敗作くらいあるで---ナイン。。。

p-0996.jpgこの映画ではテリーギリアムは監督ではなく、プロデューサーとして参加しています。監督は一体誰か。と言うと新進気鋭のシェーン・アッカー。これは監督が卒業制作で作った作品が大元で長編化した物だそうな。

映画として面白いかどうかはさておいて、世界観や視覚効果はかなり考えて作っている事は伺える。内容はダークファンタジーなので、例えばディズニー映画みたいなノリでは決して見ないように。マペット好きな人は安易にそんな感覚で期待している人もいるかもしれない。

この映画自体は3D作品では無いのだけれども、その造詣や陰影の使い方、遠近法の多用などでかなりの立体感が楽しめる。ヘタな3D映画よりはよっぽど立派です。そういうビジュアル的観点から接すればこれは非常に優秀な作品ではあると思えるね。実際。

劇中、ちっぽけな麻人形が目覚めるのは廃墟と化して人類が滅亡した地球。そこでは機械が文明を持って大地を支配していた。そんな設定には別に目新しさはないけれども、麻の人形と機械の対比は帰ってコントラストを強めて哀愁を漂わせる雰囲気を作り出している。この作品のオリジナルである11分足らずのショートムービーを見た時、ギリアムはその映像センスに驚嘆したらしい。それが、最初に言ったこの作品の監督が学生時代に作った卒業制作なんですけどね。

監督はある意味ラッキーだったのかも知れないね。自らの作品が何らかの偶然でテリーギリアムの目に留まり、若くしてハリウッドデビュー出来たわけだから。。。しかしながら、その作品でいきなり第78回アカデミー賞短編アニメ部門にノミネートされたのも事実な訳で、有り余るような才能に溢れているんだろう。

さてさて、そんな映画ナインですが、ビジュアル以外の部分。例えばストーリーやシナリオに関しては決して及第点とは行かない気がします。はっきり言って背番号、人間の世界の終焉、さまざまな壮大で意味深な伏線・謎をちりばめているのに、それがすべてお粗末にしか回収されていない印象。

なんか、少しも捻ってない。え?そっから更に発展するんじゃないの?って展開ばっかり。大体同一人物の魂を9つに分けたのに、半分ぐらいが成仏しちゃっていいものなんだろうか?映像は素晴らしく、底の浅さが現れる中盤ぐらいまでは良かったんですが・・・

重厚なSFモノを読めると思って本を開いたら、小学生のなぞなぞレベルだった、そんな印象の映画でしたね。もう、残念!

あらすじ:
古びた研究室の片隅で、背中に数字の9が描かれた奇妙な人形が目を覚ます。人形が外に出てみると街は廃虚と化しており、ぼう然とする彼の前に2の背番号を持つ人形が現れ、自分たちは仲間だと語り掛ける。しかし、突如現れた巨大な機械獣が2を連れ去ってしまい、ほかの番号を持つ人形たちと出会った9は2を救出しようとするが……。

ほなな~♪

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05.28.21:49

ザ・ウオーカーって映画があるんだけど。。。

20100622205646dfc.jpgザ・ウォーカーって聞くとまるでこれが映画の原題の様に思えるかしらんけど、これはあくまでも邦題。原題は「The Book of  Eli 」って言います。つまりイーライの本ってことなんだけど、これじゃ物語りの背景が良くワカランね。

この映画を見てまず思ったことは、日本人が純粋に面白いと思える映画かどうかは聊か疑問でしたね。つまり、キリスト教文化の前提があっての世界設定だから、それにうとかったり馴染みが薄い人は世界観自体が楽しめないかもしれない。

映画は世紀末物でまぁ、北斗の拳やマッドマックスみたいな地球が舞台なんだけれど、冒頭から謎めいた演出になっていて、ギミックやストーリー上の複線が張りまくってあるんですよ。恐らく制作スタッフサイドの意図としては、それで物語に奥行きを持たせ、映画を壮大に見せ掛けようとしたんだろうけど、とっくに使い古された様式ばかりなので正直言って、・・・陳腐な印象しか受けなかったね。

イーライって言うのはこの映画の主人公で、動機も謎のまま彼は30年間もアメリカ西部を歩き回っている。目的地も不明で、ただ西へ向かうことだけが彼のモチーベション。そんな冒頭の中から物語りは激しく展開して行くわけです。そんな彼を指してウォーカーって題名だよね。

さてさて、複線を張りまくってのストーリー進行ですから、ラストにはその種証しと言うか、それなりのギミックが隠されているんですが正直、途中で判っちゃいます。でもあれは意図的にそうしているようでもあるんですけどね。キーポイントはイーライの本とjは何なのか?そして最終目的地は何処なのか?の二つなんだけど、映画的に重要なのは後者。前者はこのレビュー見ただけでも判ってるでしょ。あえて書きませんけどww

この映画の特徴として挙げることがあるとすれば、やっぱり全体的な色調でしょうかね。ヒューズ兄弟がこの映画で試みたのは、色彩で物語を語ることなのではないかと思われて来ますね。この色調を際だたせるため、画面の構成要素は少なく、構図は単純化されています。

基本的な構図は、広大な荒地をひとりで歩き続ける男。世界は壊れたままにどこまでも広く、人間はあまりに小さい。この構図は、本作の主人公が神話的存在であることを明らかにして、構図の単純化は、この物語の象徴性を強調するためでもあると言えますね。これはブレードランナーやマッドマックスに似ている様でもあり、全く違うアプローチでもあるのが判ります。

本作の全米公開後、名作アニメ「AKIRA」の実写版リメイクの監督に抜擢されたヒューズ兄弟ですが、どんな表現へ向かうのか、若干不安です。え?

あらすじ:
世界で一冊だけ残る本を運び、30年間旅をしている男イーライ(デンゼル・ワシントン)。本に触れる者をためらわずに誰でも殺すイーライだが、彼は旅の目的地を知らず、「西へ向かう」という手掛かりだけを頼りに歩き続けている。そんな中、彼の前に、本を探し続ける独裁者カーネギー(ゲイリー・オールドマン)が現れ……。

ほなな~♪

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05.27.12:09

ロビンフッド最新バージョンを見ますた。。。

fb2d1cb1.jpegリドリースコット監督って言うと僕はどちらかと言うと「ブレードランナー」や「エイリアン」のイメージが強いので、どっちかと言うとSF監督のイメージがあるんですけどねぇ。最近は歴史物のタイトルが多いね。しかも安定のラッセルクロウとのコンビばっかり。

今回もダメ押しの歴史物で「グラデュエイター」と同じ流れを組む作品となっております。リドリースコットが得意なのは主にアクションシーンなのだけれども、この映画ではそれが思う存分楽しめます。しかもがっつりCGを使ってね。ブラックレインの時の様に肉弾演出ではありません。

ラッセルクロウは全くの肉体派のロビンフッドを演じていますが、普段耳にするいわゆる世間的イメージ通りのロビンフッドとは違う感じに描かれていますね。シューウッドの森で活躍する義賊のロビンが一般的には有名ですが、この映画に出て来るロビンは、エピソード0の時代の物。つまり、義賊になる前の前日談な訳です。ところで、息子の頭の上のりんごを矢で射抜くシーンが無いと誰か言ってましたけど、それ、ウイリアム・テルだから!おいおいって。しかもロビンフッドはイギルスのお話でウイリアムテルはスイスが舞台だから!

ちなみにラッセルクロウ、この映画の為に相当絞り込んだ模様で、レイジングブルの時のロバート・デ・ニーロ真っ青の役者魂との事ですが、詳細は調べてないんで良く判りません。そしてけっこうこの映画を見て時間が経っているんで細かくは思い出せないけども、2時間以上の尺にも関わらず一気に終わった様な印象が残っています。それもこれもリドリースコットの編集センスなのではないかと思ったりする訳であります。

なお、この映画、フランスをかなり悪意的に描いているのに、英国人を紳士風に描いていて、いかにもグレートブリテン根性丸出しの鼻に付く部分もあるんだけど、フランス公開時はどうやったのかしらん。やや気になるところです。

あらすじ:
12世紀末、ロビン(ラッセル・クロウ)は十字軍の兵士としてフランスでの戦闘に加わっていた。ある日、イングランドの騎士ロバートの暗殺現場に居合わせた彼はその遺言を受け、ロバートの父(マックス・フォン・シドー)に遺品の剣を届けると約束する。やがてノッティンガムの地を踏んだロビンは、ロバートの身代わり役を頼まれ……。

ほなな~♪

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