06.21.02:16
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03.24.22:09
さて、これは巨匠黒澤明の作品ではあるんですが、結構異色な作品になるとは思う。題名だけからすると何かアフリカの動物の生態を描いたみたいですけど、皮肉を込めてこんなタイトルにしたんかな。。。。作中では三船敏郎が核の恐怖におびえる老人を演じています。「生き物」とはこの老人を観察眼的に表現しているようですね。 さて、これは当時としてはかなり大胆かつ実験的だったと思え、興行的には決して成功はしていないんですが、これを見て触発されて映画監督を目指した人沢山ますね。大沢渚さんなんかもその一人だそうです。 当時の黒澤作品は娯楽対策やアクションのイメージも強かったようですから、かなり奇異に映ったことでしょう。 この映画黒澤作品としては、完全に無名です。全く知らない人も多いんじゃないかな。 されど巨匠の作品はやっぱり傑作なってしまう。そして、三船敏郎の老けメイクと迫真の演技。ちなみに当時35歳。スゴイです。 黒澤映画ってのは反戦、反核のテーマが多いのだけれども、そのメッセージ性はこの映画が一番強く出てますね。 娯楽作品や人間模様の機微を期待してこの映画を見るのはやめた方が良いよ。これはかなりの鬱映画で、全くすっきり終わってくれません。かなりダークで救いようの無いラストで締めくくられています。 同じく老人が主人公の映画で「生きる」と言う感動系の大品がありますが、同じ黒澤作品でもこれらの映画は物凄く対極に位置する作品です。この作品「生き物の記録」はいわゆる感動大作ではないんです。 多分、日本映画で一番最初の鬱映画と言ってもいいかもしれんのねん。とにかく切ないラストです。 あらすじ: 町工場を経営する老人、中島喜一は、原水爆とその放射能に対して強い恐怖を抱くようになった。財産をすべて処分し、一族を連れて安全なブラジルへ移住しようと奔走するが、家族は彼の突拍子もない言動について行けず、裁判所に訴え出る。周囲の理解を得られない喜一は次第に追い詰められ・・・。 ほなな~♪ PR
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03.20.22:59
この作品の監督はマーティンスコセッシで、最近ではデカプリオでコンビで映画を撮ることが多いんだけれども、出世作は完璧にこれですね。この時は、ローバートデニーロを起用することが多くて、デニーロ自身もこの映画で大ブレイクしました。 アカデミーこそ逃したけれども、カンヌではパルムードールを受賞しています。そして、映画を通して、流れる魅惑的ななサックスの調べ。多分この音楽は誰でも聞いたことがある筈。映画サントラもけっこうオヌヌメです。 ロバート・デ・ニーロは狂気を秘めたV感情を持つトラヴィスの危うげな演技が実にはまっていて、デ・ニーロに静かな恐怖を感じますが、そのプロセスをカメラは丹念に追って行きます。 元海兵隊員のトラヴィスはベトナム戦争に従軍して退役した後、職業あっせん所に行き、仕事を探していた。 そこで見つけたのはタクシー運転手の職。そして、鬱蒼とした毎日や、退廃的な都会の佇まいに反発を感じた主人公はやがて侠気へと走る訳ですが、主人公が抱く歪んだ正義感がシュールに表現されています。 でも主人公トラヴィスは決して犯罪者として終わるのではなく、一つの昇華された展開として、面白い形でラストを向かえまするんです。そして、その鍵を握るのが、12歳の子供の娼婦であり、それを演じるのが、まだ、バリバリの子役だったジョディフォスター。 ジョディフォスターっていったら、中年の大御所女優のイメージがあるかも知らんけど、芸暦はかなり長く、子役から叩き上げなんですよ。そして、出世作は恐らくこの映画。この時のジョディフォスターはかなりませガキと言うか、年齢よりも大人っぽい演技がはまり役で、「ダウンタウン物語」なんかとも合わせて見て見ると、この頃の彼女の持つ魅力や演技力は結構圧巻です。男女問わず楽しめると思いますね。 あと、デニーロのモヒカン。これ結構重要ww あらすじ: ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……。 ほなな~♪ |
03.19.22:27
映画「スピード」みたいなテロリストなどの背景を使っていないって事ですな。 実話を基にしてるから、まぁ、当たり前っちゃぁ、そうなんだけど。。。 あと、メインキャストのデンゼルワシントンとクリスパインの掛け合いもこの映画を構成する鍵。最初はいささか険悪だった二人の関係も事態が進むに連れ不思議な友情が芽生えて行きます。誰もここには触れないけど、映画のプロットとしてはここも重要なポイントだったのでは無いかしらん。 さてさて、こう言うパニック映画ではよくある設定で、主人公たちがそれぞれプライベートで抱えている家族や仕事のトラブルも所々に挿入して描いていましたが、それぞれの人間模様をしつこく掘り下げることなく必要最小限に抑えられていたので、緊迫感を保ったまま暴走列車に集中できて良かったかなぁ。 爆破シーンなどそれほど派手な演出はなかったけど、上映時間 1時間 38分と言うコンパクトに仕上げた脚本は、シンプルで、より現実味を帯びた緊迫感が伝わってくる物語になっていたと思います。 テーマであるかないかは判らないけれども、ちよっとした不注意でも大惨事へ引き金なると言うことは良く伝わって来ました。 ちなみに監督はトニースコット。 何?どっかで聞いたことがある? 当たり前ジャン!リドリースコットの弟だよ。 ちなみに出世作は「TOP GUN」で、有名なのものは、「クリムゾン・タイド」とかかな。 ・・・・・・・・・・兄弟揃って巨匠だぁね。。。 あらすじ: 操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備ミスによって走り出す。大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、列車はさらに加速していく。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)は、この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)と共に、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう。 ほなな~♪ |