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◇ひねくれおやじのサブカル談議◆

管理人は基本的に映画が好きです。辛口のコメントも含めて、アニメや映画について語ってみました。。。
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05.04.08:17

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05.17.02:28

美鳥の日々のシュールさを追求してみる。。。

2004-04-03--midori.jpgこれは普通に学園物のラブコメです。展開ももちろんラブコメ展開の王道を行くものです。そういう意味では全くその辺にあるアニメと何ら変わらないと言ってもイイでしょう。。。では、何が特殊か?ってぇと。。。

主人公の正治はある日目覚めると右手が女の子になっていたって所から物語りは始まります。そこには特に理由もきっかけも語られることはなく、非常に不条理な始まり方をする訳です。まるで、カフカの変身みたいな設定ですが、内容は至って普通のラブコメで、右手以外は全て当たり前の現象しかおきません。

原作の少年サンデーの漫画の方は2年間ほど連載が続き、好評の内に終わった様ですが、物語の進行には相当苦労したようです。普通はサブヒロインなんかとメインヒロインの関係が対立して三角関係でお話が盛り上がるのがラブコメの王道であるのに、ヒロインは他人には隠し通すべき存在であるが為に女性のサブキャラと絡める事出来ず恋愛バトルが発生せず、サブの人物の回し方がドタバタ中心になってしまったとの事。

それでもそのドタバタ振りや、アニメは1クール、13話しか無かったので、原作からも物語を絞り込んで、基本的に忠実に映像化したことが好評を博する原因にはなった様です。ただ、先出のように話を盛り上げる為に回を追うごとにサブキャラを作り過ぎた為、終盤の回に差し掛かると、サブヒロインを含む余剰要員の退場が始まり、美鳥と正治の関係をシリアスに描く傾向が強くなりました。

そこでは、各々の退場に際して美鳥が自分の現状を省みるという描写を含んでいます。ちなみに、貴子以外の女性キャラクターはそのまま退場し、貴子は正治に勇気を振り絞って告白したがふられるという形で退場することになりましたね。

なお、この貴子の告白と、それを振り切って美鳥を選んだ正治の態度は、美鳥を強く刺激し、美鳥が自発的に自分の体に戻るきっかけとなっていて、漫画原作の最後の2回においては、正治、美鳥ともに自分の想いを相手に伝えるという展開となっています。正治が最後まで消極的だったアニメ版とは異なる展開でありますのん。

あと、釘宮理恵さんの男の子役ってのも結構新鮮でした。

あらすじ:
喧嘩に明け暮れる荒んだ日々を送る高校生の沢村正治は、その強さと凶暴さから「悪魔の右手」を持つ「狂犬」とあだ名され、周りから恐れられていた。彼自身は彼女がいるバラ色の高校生活を送ることを夢見ているのだが、その悪評ゆえに女性は皆恐れをなして逃げてしまうため、まともに女性と話すこともできず悶々とした日々を送っていた。

そんなある日正治の右手が突然女の子に変わってしまう。その彼女は春日野美鳥という正治に片思いをしていた女の子だった。内気な彼女は正治と付き合いたいという思いを長い間遂げられないまま過ごしており、そんな自分から逃げるように魂だけ正治の右手に乗り移ってきたのである。

右手の美鳥は、正治への想いを隠すことなく表現するといった、本当の自分とは正反対の明るく積極的な女の子だった。また、この美鳥に最初こそ困惑していた正治も、彼女との生活に安らぎを感じるようになり、次第に彼女を必要不可欠な存在として捉えることになる。

その一方で、正治達は「右手が恋人」という状態で学園生活を送ることになり、そのため色々なトラブルを引き起こしたり巻き込まれたりしてしまう。また、正治は喧嘩早いものの男気のある性格であるため、他の女性達からも次第に好かれるようになっていくが、これも美鳥を含む彼女達と正治とのトラブルの元になっていく。

ほなな~♪

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05.16.14:48

いまさら振り返って見る名作・・・ガタカ

32d82b62.jpegこの映画はDVDを借りて来て見たんだけど、最初見た時は色んなテーマが凝縮した映画だなぁと思ったね。そして、それを旨く纏めてスタイリッシュのアレンジしたって言うのが最初の印象。SFにした方がこういうテーマは扱いやすいのかもしれんよね。

配役は、ユマサーマン、ジュードロウ、イーサンホーク。いまではベテランの域に達している俳優さん達ですが、この映画ではフレッシュな役回りを演じています。

この映画の縦軸に流れるテーマはずばり「差別問題」。それも近未来において必ず社会問題化するであろう遺伝子による社会的差別を描いています。そしてこの映画全編を通して流れて来る低い感じの静かなトーン。これは旨く映画全体の雰囲気を決定付けているしね。

そして横軸に流れるテーマは、人間の成し得る限界は、生まれ持った遺伝子だけに左右されるのではなく「意志」により人生の道が開かれ、また「優秀な遺伝子」を持った人間であっても「運命」により人生が左右されるってこと。ちょっと長くなっちゃったけど、つまり人間の醜い部分と前向きな部分を縦横で扱っている訳だよ。

宇宙飛行士を夢見る主人公の青年ビンセントは、劣勢の遺伝子の為に希望のない生活を送っている時に、とある業者を通じて身障者となった優秀な遺伝子を持つ元エリート、ジェロームに成りすますチャンスを得ます。そして遺伝子を偽装して見事にエリートになってしまうんだが、そこに上司の殺人事件が絡んで来て途中からサスペンス仕立て物語は進んで行きます。

チャンスを得る為に危ない橋を渡るものの、遺伝子で量られた能力を努力で克服する姿に、近しい人間は心を動かされるのでしょう。冷たいと思っていた世界、逃げ出す事だけを考えていた世界も「捨てたもんじゃない」と気づき、主人公はまた同じ場所に還りたいと思うようになる…。

設定はもちろんSF、登場人物達の端正な顔立ちもSFにピッタリで、大声で泣いたり叫んだり笑ったりもしない、固い廊下に靴音だけが響くような静かな展開です。なのに、観終わった後に目頭がジワッと熱くなります。それは、話の根底に流れているヒューマンドラマのせいでしょう。派手さはないけど、その分じっくりと観られる作品だと思います。

エリートにも不適格者にも苦悩はあって、この作品はそのどちらも描いている。元エリートのジェロームの思いは、不適格者ビンセントに託された。遺伝子に何もかも決められる、冷たい世界の映画だという印象を受けるが、だからこそ登場人物たちの見せる「人間味」が際立っているんじゃないだろうか?

宇宙に飛び立つのは一人でも、託された思いは一つじゃない。

是非、観て頂きたい映画です。

あらすじ:
出生前の遺伝子操作により、生まれながらに優れた知能と体力と外見を持った「適正者」と、「欠陥」のある遺伝子を持ちうる自然出産により産まれた「不適正者」との間で厳格な社会的差別がある近未来。

「不適正者」として産まれた主人公ヴィンセントは、子供の頃から「適正者」のみに資格が与えられている宇宙飛行士になる事を夢見ていた。ヴィンセントはDNAブローカーの仲介で、事故により足の自由を失った元水泳金メダル候補の「適正者」ジェローム・モローの生体ID(血液や指紋など)を買い取り、生体偽装によりジェロームになりすまし、宇宙局「ガタカ」の局員となる。努力の結果ついにヴィンセントは念願のタイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれるが、出発間近に上司が何者かに殺された事件現場で「不適正者」ヴィンセントのまつ毛が発見された事から正体発覚の危機が訪れる。ヴィンセントの素性に疑いを抱く「適正者」の女性局員アイリーンと、今やエリート捜査官になった「適正者」の弟アントンの登場でヴィンセントの運命は・・・、そしてジェロームは・・・。

ほなな~♪

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05.15.22:49

スクラップドプリンセスがBONSの一番傑作と個人的には思う。。。

47275c82.jpegかってカウボーイビバップって言うヒット作があって、それは幾分スタイリッシュな内容で尚且つSFだった為、日本だけで無く欧米でも好評を博した。おかげでサンライズの社名は世界的になったんだけれども、このビバップを作った主要スタッフはサンライズを退社して独立して自分達でスタジオを設立したんだ。それがBONSの始まりな訳です。

BONSが手掛けた作品はすでに数々のヒット作あるけれども、名作と言えばどれになるんだろうか?一度はBONS作品限定で人気投票をやっても面白いかもしれません。まぁ、恐らくハガレン辺りがTOPになろうとは思いますがね。あるいはエウレカとかね。。。

個人的はこのスクラップドプリンセスが最初の名作だと大プッシュであります。この作品は通称”すてプリ”と呼ばれていて、最初の放送枠はwowwowの無料放送枠でした。いまでもキッズステーションとかで年一回くらいのペースで再放送されています。

BONSの作品ってパッと見、サンライズの作品っぽいところがあって、すぐに間違えてしまうんですけど、これも最初はサンライズの制作かと思っていました。やっぱり古巣の癖は取れないと言うところでしょうか。

まずこのすてプリ、最初の回はロードムービー風でもあり、のんびりとした旅風景が多く大人しい感じから始まり、やがて段々と世界観が広がって来て、複線も複雑になって物語にかなり奥行きが出て来る構成で、そこが見ていて飽きさせないとこではあるんだけど、普通はあそこまで風呂敷を広げてしまうと、最後は幾つかの部分が謎のままで終わったり、畳みきれずににラストを放棄して終わらせたりパターンが多いんだよね。しかし、この作品はちゃんと完結していて複線も全て繋がって終わっている。まずそこがGOODなんですよ!

すてプリの主役、廃棄王女のパシフィカは決して御しとやかな性格ではなく、ツンデレ設定で男勝りな性格なんですけど、実は一緒に旅している義兄のことが好きで、この辺なんか萌えでシスコンなんで学園物みたいな雰囲気全開。でも、ストーリーはそんな安っぽさに引き摺られる事無く、重厚で重い見応えある奥行きのあるもんなんですよねぇ。。。そこに、ドラクーンだのピースメーカーだの、色んなメカ設定が絡んで来て、それに魔法で対抗する人々。・・・・こうして見るとSFからファンタジーまで、あらゆる設定が詰め込まれているプロットだと言うことに今気付きましたww

ネタバレになるので、細かく内容には触れませんけど、如何に風呂敷を広げて、それをどれだけ旨く畳んでいるか?そこがこの作品を楽しむためのポイントっすね。

最後のドンデン返しもお楽しみでゴザイマス。。。

あらすじ:
かつて、ラインヴァン王国の女王から「双子の兄妹」が生まれた。しかし、その双子のうち妹の姫君は、驚異的な的中率を誇っている予言「聖グレンデルの託宣」により「世界を滅ぼす猛毒」とされ、秘密裏に殺害された。人々は殺された姫君を「廃棄皇女」と罵り、やがて噂にもされなくなっていった…。しかし実は、女王の手の者によって赤子の姫君は逃され、保護先のカスール家の養女となっていたのだった。

それから、15年後。ふたたび王家に告げられた「グレンデルの託宣」により、パシフィカと名付けられた廃棄皇女が生存していることが判明する。家族四人で温かく暮らしていたカスール家であったが、王家からの追っ手である暗殺者により、パシフィカの義父は殺害され、三兄弟は村を追われて逃亡することになってしまう。

剣の達人である義兄シャノンと、高等魔法の使い手である義姉ラクウェルは、世界の滅亡よりも妹パシフィカを守ることを誓い、命を狙われるラインヴァン王国からの脱出をするべく、荷馬車で旅にでる。そんな中、神に等しい圧倒的な力を持つ4人の秩序守護者「ピースメーカー」が、廃棄皇女の抹殺のため行動を開始するのであった。

ほなな~♪

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